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このページでは小説家の確定申告について、記載していきます。
経費などについても触れておりますので、参考になりましたら幸いです。
流れとしては、開業→確定申告となります。
小説を書いていて、書籍化などが決まったら、税務署へ「開業届」と「青色申告承認申請書」を提出しましょう。
【開業届】では「職業」欄にご留意ください。税務署へ向けては、何と記載してもOKですが、銀行口座の開設や、補助金の申請などで開業届の控えなどが必要になることがあります。「小説家」「作家」「文筆業」など、仕事の内容が分かるように記載した方が、後のことを考えると安心だと存じます。
「屋号」欄は、空欄でもよいですが、屋号つきの銀行口座を開きたいという方は、この屋号欄にしっかりと記載なさってください。銀行によっては開業届の控えが必要というところもあるようです。
なお、屋号欄に記載すると、税務署からの郵便物にも記載されることがありますので、郵便物に屋号を記載してほしくないという場合には、屋号欄は空欄で提出するのもありだと存じます。
【青色申告承認申請書】は、提出期限がありますので、間に合うように提出ください。原則、開業から2か月以内(もしくは3月15日までのいずれか遅い方)が提出となります。提出が遅れると青色申告が適用できる年が1年遅くなります。青色申告承認申請書は期限内に提出することに価値がありますので、書き方が分からなくてどうしようと悩むよりも、自分なりに記載して提出することをお勧めします。
青色申告承認申請書は一度出せばOK、毎年有効です。
なお、会社勤めなどをしていて、勤め先にバレたくないという方もいるかもしれません。副業だから、開業届などは出さずに雑所得で申告しようかなという方もいるかもしれません。そういった方は、開業届や青色申告承認申請書は提出する必要はありません。青色申告しようか雑所得で申告しようか、どうすればよいのか悩んでいるという方は、税理士へ相談してみるのもひとつの方法だと存じます。
必要な届けを提出し終わったら、確定申告まで放置でOKと考える方もいるかもしれません。
しかし、秋が過ぎたら、一旦、ご自身の売上と経費を集計してみて、どれくらい利益が出ているか計算なさってください。
なお、売上は出版社次第だから分からないという面もあるかもしれませんが、編集者との打ち合わせなどで、聞いてみるのも一つの方法だと存じます。
秋の段階で集計をする理由は2つあって、一つ目は、親や配偶者の扶養に入っている場合に、扶養から抜けるかどうかを判断して、親や配偶者にお知らせする必要があるためです。扶養から抜けるということは、親や配偶者の税金などに大きく影響します。
もう一つは納税対策。早めに税額が分かれば、納税資金をためておくこともできますし、健康保険料が高くなりそうならば、文美国保への加入などを検討することもできます。
→「作家・漫画家・同人作家の節税策?について」はこちらから
年が明けたら、確定申告シーズンです。
出版社などから受け取った支払通知書や支払調書を使って、確定申告を作成しましょう。
出版社によっては振り込まれるだけで書類をくれないところもあるようです。そういった場合には、源泉税を引いて入金したのが、源泉税を引かずに入金したのかを確認するところから始めましょう。
売上は、源泉税が引かれる前の金額となります。出版社によっては、支払調書に記載されている金額がそのまま年間の売上額となっているものもありますし、調整が必要な場合もあります。
経費は、小説家としての仕事をする上で必要だったものが経費となります。
小説を書くときに使っているスマホやタブレット、パソコンなどの機材や、ディスプレイ、充電器やケーブルなどの周辺機器、机や椅子や敷物、クッションなども経費となりますし、作品を作るうえでの参考資料代や取材費なども経費となってきます。
気をつけていただきたいのは、いわゆる「生活費」は経費ではないという点です。領収書があれば何でも経費にできると思い込んでいる方もいるようですが、そうではありません。また、医療費や国民年金保険料、健康保険料も経費ではありませんので、経費には入れないでください。(医療費、国民年金保険料、健康保険料は経費ではなく、所得控除という経費とは別のところに記載します。)
経費になるのか迷ったら、税務署の職員に向けて「何故、経費になるのか」、「売上とどう関係があるのか」をご自身で説明できるか、説得できるかを考えてみてください。
申告書の作成が終わったら、提出する前に、一旦、申告書が間違っていないかチェックなさってください。
よくある間違いとしては、売上から引かれた源泉税の入力を忘れているケースがあります。払う税金が多すぎる、還付額が少なすぎると感じたら、源泉税の入力を忘れていないかご確認ください。
また、「平均課税」が適用できないかチェックなさってください。平均課税は適用できると税金が大きく減ることがあります。
確定申告書を提出する際には、今後の税金のことも、検討ください。
もしも売上が1000万円を超えたのなら、消費税の問題が出てきます。申告書を出すついでに、、簡易課税の届け出などもした方がよいのかもしれません。
また令和5年10月からインボイス制度が始まる予定です。インボイス制度が始まると消費税について検討する必要が出てくるかもしれません。
このページでは小説家の確定申告について、記載してしました。参考になりましたら幸いです。
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