出版社向け:決算がぐちゃぐちゃになってしまった

このページでは、決算がぐちゃぐちゃになってしまった出版社の方に向けて記載していきます。

税理士に頼まずに自分で決算をして、ぐちゃぐちゃになってしまったことはありませんか?

出版社の決算は複雑ですので、ぐちゃぐちゃになりがちです。

クラウド会計を使ってぐちゃぐちゃ

クラウド会計は、”誰でも簡単に決算できます”といった売り文句でプロモーションしていることが多いですが、出来上がった決算書をみると、ぐちゃぐちゃということが多いです。

会社の決算は、毎年、その情報が引き継がれていきますので、1期目がぐちゃぐちゃだと、2期目もぐちゃぐちゃになります。どこかのタイミングで立て直して、ぐちゃぐちゃな状態を修正する必要があります。

そもそもなぜぐちゃぐちゃになってしまうのでしょうか。

1.データを重複して取り込んでいる

帳簿を作成する際に、口座情報やクレジットカード情報を取り込んで作成していると思います。

例えばアマゾンなどの通販サイトの情報やiDなどの電子マネーの情報も取り込んでしまって、クレジットカード情報と重複しているケースも見られます。

例えば、1000円の書籍を購入したときは、経費1000円になるはずですが、重複して取り込むと経費1000円という仕訳が2回も3回も入力されてしまい、ぐちゃぐちゃになってしまっているということがあります。

データを取り込んで終了するだけでなく、経費が計上されている金額が合っているのかを確認する必要があります。

2.預り金の仕訳が分からない

給与を支払ったり、印税を支払ったりする場合には、源泉税を徴収する必要があります。

クラウド会計の中には、その源泉税を徴収したときの仕訳を反映してくれないものがあるようです。

自動で作成されてない仕訳は、振替伝票などでご自身で作成する必要があります。

手数料を引かれて入金されている場合の仕訳も同様に、振替伝票などでご自身で作成する必要があります。

3.謎のマイナス残高

出来上がった決算書をみて、マイナスの数字が入っているところはありませんか?

現金残高や口座残高がマイナスだったら、その決算書は、おかしいです。修正する必要があります。

そのまま終了してしまうと、翌期もまたおかしな状態を引き継ぐことになりますので、修正なさってください。

出版社の決算で、間違えやすいポイント

続いて、出版社の決算で、間違えやすいポイントをご紹介します。

1.在庫を売価で集計している

出版社の決算では、期末の在庫を集計しなければならないということは、皆さんご存知だと思います。

倉庫にある在庫、出版社にある在庫など、タイトルごとに在庫を記録し、集計します。

その際に、価格を売価、つまり販売価格で集計してしまうケースが多いです。

それですと、在庫金額が大きすぎて、おかしな決算書になってしまいます。在庫は販売価格ではなく原価、つまり本を作るためにかかった金額をベースに集計してください。

2.源泉徴収と納税が正しくない

給与や印税を支払うときには、源泉徴収が必要ということはご存知でしょうか。

役員報酬や給与の源泉徴収は、半年に一度、印税やデザイン料などの源泉徴収は、支払があったら翌月に、税務署へ納税することになります。

まず、源泉徴収をしないで支払いをしてしまうケースが見られます。

その場合には、相手に返金してもらうなどの手間がかかりますので、忘れずに源泉徴収をしてください。

そして、源泉徴収はしたけれども納税を忘れてしまうケースも見られます。

源泉徴収したお金は、預かっているお金ですので、期限までに税務署へ納付しなければなりません。

最後に、源泉徴収も納税も行ったけれども、帳簿への記入がされていなかったり、間違っているケースも見られます。

源泉税の仕訳は手動で入力することが多いですので、忘れずに仕訳入力してください。

3.銀行残高が合っていない

銀行残高は必ず目で見て、帳簿上の残高と、通帳の残高が一致しているか確認してください。

特に未払いの経費を入力したときに銀行残高が動いてしまうことが多いようです。未払いの経費を追加で入力する際の相手科目は、未払金です。銀行残高は動かさないようにご留意ください。

4.出版取次との取引残高が合っていない

出版取次との取引は、返品や相殺があって、やや複雑です。支払通知書を確認して、売掛金残高を合わせるようになさってください。

まとめ

このページでは、決算がぐちゃぐちゃになってしまった出版社の方に向けて記載しました。

クラウド会計を使っている場合でも、決算書は目で見て、正しくできているか確認する必要があります。

ぐちゃぐちゃの状態で放っておくと、消費税の申告をするときに大変ですので、消費税の課税事業者になる前に、ぐちゃぐちゃの状態から抜け出すようにしてください。

出版社の経理は、簡単ではありません。ぐちゃぐちゃになりがちです。顧問契約は難しいという場合でも、決算のときだけでも税理士に依頼した方が良いのではないかと思っています。

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