漫画家さん向け:インボイスの各社の対応について

このページでは、漫画家さんに向けて、各社のインボイスの対応についてまとめていこうと思います。

インボイスへの対応は、状況に応じて変更する会社もありますので、最新の情報や正確な情報は、各社のサイト等でご確認ください。

委託販売:虎の穴

「とらのあな インボイス」などで検索すると公式サイトが出てきました。

委託販売と買切で対応が分かれるとのことですが、

委託販売の場合には、インボイスの登録も番号の報告も不要とのことで、支払金額も料率も変更しないとのことです。

虎の穴はインボイス制度導入後、支払い報告書が大幅に変わりました。今までは1枚の紙に収まっていたものが、複数枚になりました。

メロンブックス

「メロンブックス インボイス」で検索すると、買切取引は廃止し、委託販売のみとする。インボイス制度の登録不要ですし、支払額も変更なしとのことです。

メロンブックスはインボイス制度導入後、支払い報告書の表記が変わりました。

DLサイト/エイシス

「DLサイト インボイス」で検索すると公式サイトが分かりやすくインボイスについて解説してくれています。

インボイス制度が始まるまでの価格は税抜、始まった後の価格は税込で書かれている点が少し分かりにくいかもしれませんが、要するに、

・インボイス登録済みなら、支払額は今までと変わらない。

・インボイス登録しないなら、消費税相当額を徐々に減らしていきます。

ということのようです。

fanza(ファンザ)/デジタルコマース

「ファンザ インボイス」などで検索すると公式サイトが出てきました。

こちらも

・インボイス登録済みなら、支払額は今までと変わらない。

・インボイス登録しないなら、消費税相当額を徐々に減らしていきます。

ということのようです。

ピクシブ(FANBOX、BOOTH)

「ピクシブ インボイス」で検索すると、公式サイトがでてきました。

インボイス発行事業者か否かによって支払金額は変わらないとのことです。

また、媒介者交付特例を使うから、インボイス登録番号が開示されることはないとも書かれていました。

インボイス番号から本名がバレたりするかもという悩みに対応してくれているようです。

Fantia(ファンティア)

「ファンティア インボイス」などで検索すると公式サイトが出てきました。

インボイスの登録の有無にかかわらず、支払額は変更しないとのことです。

なお、「消費税の課税事業者のクリエイター様へのお知らせ」に記載されているインボイス番号の入った支払明細の話は、ご自身の確定申告で、入金額から引かれている手数料を消費税計算上の経費とするときの話となります。

ほとんどの方は、消費税の計算で簡易課税や2割特例などを使うと思いますので、影響ないと思われます。もしも、売上が5,000万円超えている方などで、本則課税だという方は、「インボイス番号の入った支払明細」を保存しておいてください。

大手出版社

少し調べた限りでは、各出版社は、インボイスへの対応を一般には公表していないようです。

しかし、取引のある漫画家さんへはお知らせが届いているかと思います。

ほとんどの大手出版社は、現状維持の方針といった印象を受けています。

中小出版社

中小の出版社は、どう対応してよいのか分からないというところも多いようです。

インボイス制度については税務署だけでなく公正取引委員会も関わっています。

既に公正取引委員会が注意を行っているようです。詳しくは公正取引委員会の公式サイトにある「インボイス制度の実施に関連した注意事例について」をご覧ください。

公正取引委員会のスタンスは、「インボイス登録していない漫画家への支払いで消費税相当額を削って払うのはダメよ」ということなのかなと思っていますので、出版社側は現状維持するしかないのではと思っています。

そうはいっても、出版社側もインボイスの登録をしていない漫画家へ支払いをすると、その分負担が大きくなるので、つらいというのもあると思います。