作家・漫画家さん向け:税理士に断られたら

こんにちは。東京の渋谷にある税理士事務所「創栄共同事務所」と申します。当税理士事務所へは、前の税理士に断られたから、新しい税理士を探していますといった方も、いらっしゃいます。

このページでは、作家さん・漫画家さんに向けて、税理士に断られた場合について記載していきます。

断られる理由とは

まず、断られる理由についてお話しましょう。断られる主な理由としては、2つあると思います。

一つめは、お金を払わないケースです。もう一つは、資料を出さないケースです。ひとつずつ解説していきましょう。

お金を払わないから、断られるケース

まず一つめとして、金を払わないから断られるケースがあります。

仕事をしてもらったのに、いつまでたっても支払わない方や、支払期限までに支払わなかった方。そういった方は、断られるでしょう。

もしも、お金がなくて払えないという場合には、「〇月になったら払いますので、それまで、待っていただけないでしょうか」ときちんと連絡しましょう。

また、手間に比べて、税理士報酬が低すぎる場合も断られるでしょう。こういった場合には、税理士を変えても、また次の税理士に断られる可能性もあります。

税理士へ依頼するなら、妥当な金額を支払うか、資料を整理してから提出したり、データで取り込めるようにCSVデータで送ったりと税理士側の負担が減るように工夫した方がよいでしょう。

もしもお金を払いたくないのなら、税理士へ依頼せずに、ご自身で行うのが良いと思います。

資料を出さないから、断られるケース

2つめとしては、資料を出さないから断られるケースがあります。

税理士は超能力者ではありません。資料を頂かないと、申告書は作成できません。

確定申告などには提出期限がありますので、その期限に間に合わせるためには、あらかじめ余裕をもって資料を提出していただく必要があります。

資料を送るように税理士が連絡しても、いつまでたっても提出しない方は、「資料がなければ、無理です」と断られるでしょう。

また税理士からの問い合わせを無視したりする方も、断られるでしょう。資料だけ見ても分からないこともあります。

もしも資料の提出や返信が遅れそうな場合には、「遅くなってすみません。〇月〇日頃までに資料を送ります。」、「今、締め切り前なので、対応できません。申告期限に間に合わなくても構いません」、「〇月〇日頃までに回答します」など連絡しましょう。

何と言って断られるのか

続いて、何と言って断られるのかについて、お話ししましょう。

正直に「支払いが遅いので、もう引き受けられない」と伝えてくる税理士もいます。「いままでよりも値上げとなりますので、値上げを受け入れるか、他を当たるかしてください。」をいったことをやんわりと伝えてくる税理士もいるでしょう。

しかし、あまり直接的な表現をしない税理士事務所もあります。

よく聞くのは、「担当が辞めてしまったので、お引き受けできません」です。これは、「事務所としては引き受けたくない案件でしたが、担当がやるということだったので、引き受けていた。でもその担当がいなくなったので、事務所としては、もう引き受けません」という意味だと思います。

手間がかかったり、パワハラ気味な方だったり、料金が低すぎたり、税務リスクが高すぎたりして、誰もやりたくない案件なんだろうと想像します。

税理士に断られた場合、どうすればよいのか

まず、税理士に依頼するのか、自分でやるのかを判断しましょう。

「税理士へお金を支払いたくないのだ」という方は、自分でやりましょう。確定申告だけでなく、会社の決算であっても、自分でやるという方はいます。

税理士に頼むという方は、優先事項を決めましょう。

料金は、これくらいまでなら許容範囲といった、予算。

その他、要望があれば、要望事項をまとめましょう。(怖い人は嫌だ、厳しい人は嫌だ、税理士事務所へ行くのは嫌だ、電子申告がよい、納税はペイジー払いで、申告だけでなく相談にものってほしいなど)

ご自身で方針ができたら、あとは税理士探しです。同業者に聞いてみてもよいと思いますし、ネットで探してみるのもよいと思います。

ネットで探すときは、「確定申告 漫画家」などの確定申告+職業で検索したり、「渋谷 確定申告 漫画家」など場所を加えて検索したりする方法もあります。

料金については、古い情報が載っている場合もありますので、問い合わせるのが確実だと思います。

良さそうな税理士を見つけたら、メールなどで、問い合わせてみましょう。

例えば、「職業は作家で、毎年確定申告を税理士に依頼しています。売上は毎年1000万円くらいで、消費税の申告ありです。今回の申告から新しい税理士に頼もうと思っているので、料金等、お話聞かせてください。」など、ご自身の状況を書いておくと、相手も返信しやすいと思います。今だったら、「インボイスや電子帳簿保存法への対応についても相談したいです。」など、書いてもよいと思います。

 

こんな税理士は要注意

税理士を選ぶ時の注意点を記載しておきます。

・ニーズに合った税理士を選びましょう。

税理士にもそれぞれ得意な分野があります。確定申告を頼むときは、確定申告を得意としている税理士へ頼みましょう。

税理士の中には確定申告といっても、不動産関係しかやっていないとか、株式関係しかやっていないという方もいます。

当税理士事務所へも税理士変更でいらっしゃる方がいるのですが、そういった方の過去の申告書をみると「あれ!?」と思うこともあります。

同人作家と作家とでは、税務上の処理が異なる部分もあるのに、同じだと思って処理していたり、源泉税が引かれて入金されているのに、その処理を忘れていたり、平均課税などの処理を忘れていたりといったものも見かけます。

作家さんや漫画家さん、同人作家さんの場合には、ある程度、そういった確定申告をしたことがある税理士に頼んだ方が安心だと思います。

最後に宣伝です。

↓↓

東京の渋谷にある当税理士事務所「創栄共同事務所」では、作家さん、漫画家さん、同人作家さんの確定申告を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

また、過去の申告書の見直しなども行っておりますので、去年の申告、税金が多すぎるのではといった場合にも、お気軽にお声がけください。(更正の請求という税金を取り戻す手続きを行うことができる場合もあります。)