支払調書が100枚超えた場合の電子提出について

このページでは、支払調書が100枚以上となった場合の電子提出について記載していきます。

例えば従業員が100名いる場合や、外注費や地代などの支払いが多い場合などで、支払調書が100枚以上となった場合には、2年後の支払調書の提出は書面提出ではなく、電子提出となりました。

100枚以上となった場合には税務署から、「2年前の支払調書の枚数が100枚以上でしたので、次は紙提出はダメですよ。電子提出してくださいね。」といった内容の連絡がくることもあるようです。

今までは紙で提出してきたけれども、今回は電子で提出する必要があるという方向けに、ポイントと対応策を記載しておきます。

ポイント①:2年前に提出した支払調書の枚数で決まる

まず、枚数の数え方ですが、提出するときの支払調書の枚数ではなく、2年前の支払調書の枚数で決まります。

ポイント②:100枚も含まれる

100枚以上が対象となりますので、100枚だった場合にも対象となります。

ポイント③:訂正などもカウントされる

元々、提出すべき支払調書の枚数が90枚だったとしても、訂正などをして、提出枚数が100枚以上となった場合には、対象となるようです。

100枚以上となった場合の対応策は?

さて、100枚以上となった場合の対応策ですが、

・CSVデータを作成して送信する

・専用ソフトを使ってデータを作成して送信する

・税理士へ依頼して対応してもらう

のいずれかではないかと存じます。

CSVデータを作成して送信する

CSVデータを作成して送信する場合には、e-Taxの公式サイト「法定調書の作成・提出について」→「法定調書CSVファイル作成用 標準フォーム」からフォーマットをダウンロードできますので、そのフォーマットを基にデータを作成して、読み込ませて送信する流れになると思います。

しかし、このフォーマットを使ったデータの作成は、なかなか大変だと思います。

データ加工が得意な方だったり、時間に余裕があって、じっくりと取り組める方向けだと存じます。

専用ソフトを使ってデータを作成して送信する

支払調書のデータを作るための専用ソフトなどもございます。

支払調書にはマイナンバーも書き込みますので、変なソフトを使うと心配かもしれません。

支払調書作成のソフトは、会計ソフトの会社などが提供しておりますが、安くはありません。

税理士へ依頼して対応してもらう

税理士へ依頼して対応してもらうというのが、現実的ではないかと思います。

まずは、顧問税理士へ、「今回、イータックスでの電子提出が必要となったのだけど、対応してもらえないか」と聞いてみてはいかがでしょうか。

毎年電子申告する場合には、CSVデータを作成したり、専用ソフトを導入したりするのが良いのかもしれません。

しかし、1年だけ電子申告が必要といった場合に、CSVデータをつくるには手間がかかると思いますし、専用ソフトを導入するのはお金がかかりすぎるのではないかと思います。また、マイナンバーも扱いますので、変なソフトでは漏洩の心配もあるかもしれません。

そんなときは、税理士へ聞いてみるが良いかと思います。